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初恋の女の子とラブホテルに行きまくっていた17歳の頃。前回、大好きないずみちゃんとラブホテルに行ったことで(結局、最後まで手を繋ぐことはなかったけれども、それでも幸せだったなぁ…)などと言っていましたが、じつは私、いずみちゃんとホテルに行く以前の中学生の頃から、ラブホテルに行ったことはあったのです…。
■生まれて初めての彼氏
中学時代の私はBLにハマり、自分でもBL小説を書くほどの腐女子で、自分が異性とイチャコラしている姿を想像できなかった、と以前お伝えしましたが、じつは、転入した先の中学で当時の生徒会長に告白され、割に早い時期から一応、付き合っていました。
しかし、いうても中学生。
自分で書いているBLの世界のような肉欲に溺れるような展開などは一切なく、放課後の生徒会室で一緒に宿題をするとか、図書館で勉強をするとか、それはそれは清い交際をしていました。
■中2病
なんとなく、自分に起こっている現実の『男女交際』は、別世界で起こっていることのように思えて、現実味を一切感じていなかったのです。
そのうえ、下校中に不審な車に後をつけられ声をかけられたり、腕を掴まれ車にひきずりこまれそうになったり、家に夜な夜な男の子たちからイタズラ電話がかかってきて、母親に「あんたなんか産まなきゃよかった」と凄まれたりしていたので、まあ、今思い返してみると、きっと、自分が今いる現実世界が大嫌いだったのだと思います。いじめられてたりもしたし。
本気で中2病ですね。
■男ギライだけど、助けてくたのも男
学校ではいじめられ、母親には「産まなきゃよかった」と言われ、学校にも家にも居場所がなかった私は、家族が寝静まった後、こっそり家を抜け出して、街を徘徊するようになっていました。
中学生当時の私はすでに身長も165センチくらいあり、顔立ちも大人っぽかったので、深夜に街をふらふら歩いていても大学生くらいに見られ、補導されることは一度もありませんでした。
ということは、当然、男性からも声をかけられます。ラブホテルにも誘われます。
男たちは、とにかくなんとか、あの手この手で私をラブホテルに連れ込もうとします。最終的には「何もしないから!!」と言って、連れ込まれることもありました。
結果、襲われそうになったこともありましたが、そこで生徒手帳を見たり泣いたりすると、それ以上、強引に手を出してくる人はいませんでした。
運が良かっただけかもしれないけれど、普通の中学生として家と学校を往復する生活よりも、深夜、1人で街をふらふらしている時の方が、心身の安全が保たれているように思えました。
学校や家で出会う男の人は好きになれないけれど、それ以外で知り合う男の人は、私のことを助けてくれる。身の回りの大人が言う「外の世界は危険」なんて信じられない。
そんな価値観を持った中学生だったから、高校に上がって、女の子に恋をしたのかもしれません。
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(文/fumumu編集部・coco)