イケメンで優しい…凶悪な殺人犯を描いた映画『テッド・バンディ』感想レポ

あのザック・エフロンがシリアル・キラーに!fumumu記者が映画『テッド・バンディ』観た感想レポ―ト

■殺害シーンがない!

殺人鬼の話ですが、殺害シーンはほとんど出てきません。あるとしても最後に回想シーンでチラッと出てくるぐらい。

なぜなら、それは恋人・リズの目線からこの映画は描かれているから。

リズの目から見るテッドは殺人をする人物には見えない魅力的な男性なのです。リズと一緒にいるテッドは甘い言葉や愛の言葉をかけてきます。そんなテッドを見ていると「本当に彼は誰も殺していないのではないか」という気持ちになってくるのです。

実際、テッドは人間とは思えないな残酷な手口で女性たちを殺しています。例えば、女性の頭を切り落としたり、女性を殴り暴行を加え、殺したり…。法廷で説明される殺害方法を聞くシーンがあります。


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■ツッコミたくなる諦めの悪さ

なによりも、テッドの尋常ではない我慢強さに驚きました。2回も脱獄したテッド。捕まると彼はすぐに監獄から逃げる方法を考えます。そして入念に下調べ&準備をしていきます。そして見事脱獄に成功。なんだかんだで、また捕まってしまうんですけどね…。

また、法廷でも最後の最後まで無実を主張します。「いや、こんだけ証拠出ているんだから諦めなよ!」と、ツッコミたいという衝動に駆られる人も多いはず。

人を殺しているのによくこんなことができるな…と呆れてしまいます。しかし、「どんな状況でも諦めずに希望を持ち続ける」という点では、私たちも見習うべきなのかなと思いました。無理矢理ですが。


■いくらイケメンでも…

個人的にこの作品は、特に若い女性に観てほしいと思いました。テッドに殺された若い女性は、テッドの甘いマスクに油断したため命を落としてしまっています。この映画からは「どんなにイケメンでチャーミングで、賢いことを言っていても、簡単に人を信頼してはならない」ということが学べます。

誰かにとっては恐ろしい人でも、また違う誰かにとっては、心から信頼できる人、ということもありますよね。誰もが善の心と悪の心を持ち合わせています。それをどう使うのかはその人次第。

かっこいい人に言い寄られても、自分をしっかり持って気を引き締めなければと奮い立たせられる映画でした。

悪魔のような殺人鬼・テッド・バンディ。エンドロールを見て、それが実在する人物で、現実に起きていた事件であることを再確認し、背筋がゾワッとしました。そして、ますますテッド・バンディという男の人生に興味を抱いてしまうのです。

動画配信サービス「Netflix」では映画を監督したジョー・バーリンジャ―が手掛けたドキュメンタリーが観ることができます。「絶対に観よう!」と思ってしまうほど、すっかりテッドのトリコになってしまいました…。

SNSによって見知らぬ人と簡単に会える時代、日本でも恐ろしい事件が後を絶ちません。人と簡単に繋がれる時代になったからこそ観てほしい。映画は今月20日から公開。ぜひ、その目で史上最恐の姿をご覧ください!

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(文/fumumu編集部・fumumu編集部

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