cocoのLGBT迷子中:高校中退とはじめてのラブホテル

初恋の女の子と初めてのラブホテルに行ったあの日…

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高校の同級生「いずみちゃん」に対して”私の「好き」は、「友達として」の「好き」じゃないかもしれない”と気付いてから、それが恋だと自覚するまで時間はかかりませんでした。

でも、だからといって、どうしていいかわからない。

親友として仲を深めつつ、「これは本当に恋なのか」「擬似恋愛ではないのか」と、ひたすら自問自答を繰り返しているうちに、秋から冬になり、春を迎えました。


■高校中退

元々、高校に進学する気がなかった私は、2年生に上がってすぐ、高校をやめました。いずみちゃん以外に、高校に通う意味が見出せなかったからです。

(学校辞めてもいずみちゃんとは友達だし、いずみちゃんがいればそれだけでいい)、そう思っていました。

事実、私たちの友情は私が学校を辞めても変わらず続き、むしろ、以前より仲良くなっていました。連絡手段はもっぱら手紙です。携帯電話なんてない時代だったので、毎日のように手紙を送りあいました。

しかし、3日と空けず手紙を送る私の存在を知ったいずみちゃんの母親は、高校中退の私と自分の娘が仲良くすることをあまりよく思っていないようでした。

そのことを彼女の口から聞いた時、私は当然ショックを受けました。しかし、それと同時に、自分の親を疎ましく思う彼女の気持ちも知ることになりました。

夜働く母親の代わりに毎日家族の食事を作っていたいずみちゃん。「もう、こんな生活嫌だな。私もcocoちゃんみたいに自由になれたらいいのに」

彼女がポロリとこぼした一言に、私は覚悟を決めました。


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■ラブホテルとバイトの日々

学校が終わったら家族のためにまっすぐ家に帰らなければならないいずみちゃんに、「自由になれたら、行きたいところある?」と聞いてみました。

すると彼女はしばし考え、「ラブホテルに行ってみたい」と言ったのでした。

彼女の夢を叶えるために、ひたすらバイトを増やした私は、ガソリンスタンドとコンビニと、古本屋さんの3つのバイトを掛け持ちし、17歳の日々を過ごしました。

そしてついに、とある土曜日、彼女をラブホテルに連れ出すことに成功しました。初めてのラブホテルは、地元で一番値段が高いと言われる、海が見えるホテル。

土日も家事に追われていたいずみちゃんが、なんとか母親を説得してくれて外出できただけでも、私にとっては奇跡。

夜ご飯を作らなければならないので、夕方の4時にはホテルを出なければならないけれど、大好きないずみちゃんとラブホテルにいるというだけで、私は鼻血が出そう! 心臓バックバクで、相当挙動不審だったと思います。


■初めてのラブホテルで、ついに…

そんな私を気にもとめず、AVを見始めるいずみちゃん。(え、AVを見ている!! )という衝撃に動揺しつつ、何食わぬ顔で隣に座って一緒にテレビを見ました。

しかし、地方のラブホで流れる古ぼけたAVでいい雰囲気になんかなるわけもなく、生々しい男女のまぐわいが繰り広げられるAVを気まずい沈黙のまま20分ほど鑑賞。

無言でAVを見続けるいずみちゃんが何を考えているのかわからず、なんなら無表情で若干怒っているようにも見えるし、気の利いたコメントもできないまま、どうして良いかわからないので軽くパニックに陥る私。なんとなく、お風呂にお湯をためてみたりして。

ウロウロと落ち着かない私とは対照的に静かにテレビを見ていたいずみちゃんでしたが、なんのストーリーもないAVに飽きたのか、「お昼寝しよう」とひとこと。リモコンを持ち上げテレビを消しました。

そして、ベッドに潜り込んだのです…。

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(文/fumumu編集部・coco)

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