映画『愛がなんだ』マモちゃんから考える、知っておきたい男性機能のアレコレ

性にまつわる映画や書籍を紹介するシリーズ第一弾は、視聴者の心を揺さぶった話題作「愛がなんだ」をお届けします!

■マモちゃんに異変?

それは、テルコとマモちゃんが布団に入り、これからセックスが始まるというところ。マモちゃんは通常運転で上から目線の誘い方をしてくるのですが、この日は思い通りに勃ちませんでした。

少し気まずい雰囲気で横並びに寝た二人。テルコは無理しなくていいと伝えつつ、「私はそんなに魅力がないか」とポツリとこぼしました。

マモちゃんはいつもどこか飄々としている風なのですが、このシーンでは自分の「かっこ悪さ」について語り始めます。容姿に自信がないこと、仕事が特別できるという訳でもなく、中途半端な自分がコンプレックスであること…。劇中ではテルコに初めて見せた弱さだったかもしれません。

そうして気持ちを吐露した後、マモちゃんは無事に勃起したのでした。

私はこのシーンを見ながら、男性の勃起機能について思い出して納得してしまいました。


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■男性機能にはリラックスがカギ

皆さんも、パートナーとセックスするとき、パートナーが勃たなかったことはありませんか?特に初めてのセックスや、パートナーの仕事が忙しいとき、気持ちが落ち込んでいるときなど…。

そんなとき、テルコのように「自分の性的魅力が足りない」と思ってしまうこともあるかもしれません。

ですが、それは少し違います。男性の性機能に詳しい泌尿器科医の永井敦先生によると、勃起は副交感神経が優位のときにしか起こらない現象だそうです。リラックスしていることが重要な条件なのです。セックスするときは興奮しているイメージがあるので、何となく交感神経優位のときと思ってしまいそうですよね。

弱音を吐露した後に勃起したマモちゃんを見て、「自分をさらけ出してほっとしたんだね…」と感慨深く頷いてしまったのでした。

ちなみに男性の勃起までのプロセスは、性的刺激→副交感神経末端から一酸化窒素が陰茎海綿体に降り注ぐ→サイクリックGMPという物質が増える→平滑筋が緩む→動脈の血流がよくなり勃起、ということでとても複雑です。

脳、神経、動脈・静脈、陰茎海綿体が健康でないと維持が難しいそうで、日頃の健康状態も大きく影響するそうです。そう、意外と繊細なんです…。

男性機能のカギはリラックス。パートナーが勃たない…なんて場面になったら、どうか相手を責めず、お互いにマッサージをしあったり、二人がリラックスできるような話題に切り替えてみたりをオススメします。

また、挿入だけがセックスじゃないので、イチャイチャを楽しんでください♪


■人間らしさが魅力

なかなかエキセントリックな観点から映画を見てしまいました…。恋愛のあるあるから、突然男性の性機能を語り始めててすみません。

セックスシーンのある映画で、男性側が勃たないなんて描写は珍しいのかなと思います。でもどんなカップルにも起こり得ることですし、だからこそとても人間らしくて私たちの心に響くのかもしれませんね。

ただ、私が次に恋をするときには、振り回される恋愛じゃなくて「自分名義の恋」をしたいものです。

このように様々な見かたができる「愛がなんだ」。皆さんは何を感じましたか?

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(文/fumumu編集部・iroha広報

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