アメコミもバットマンも知らない女子が『ジョーカー』を観た結果

10月に公開され、話題になっている映画『ジョーカー』。賛否両論様々な意見が飛び交っています。その映画をfumumu編集部記者が見てきました。

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今、世界中にヒットの渦を起こしている映画『ジョーカー』。10月に公開され、1ヶ月経った今でも様々な反響が寄せられています。

「バットマン」でもお馴染みのアメコミ・DCシリーズの人気ヴィラン・ジョーカーがなせ悪のカリスマになったのか。その誕生秘話を描いた本作は「第76回ヴェネチア国際映画祭」で金獅子賞を受賞し、日本でも初日満足度ランキング1位を獲得しました。

興味はあるけど「バットマン知らない」「アメコミ読んだことがない」「ホラーは苦手」と、映画館への一歩が踏み出せていない人もいるのでは? fumumu編集部記者もそのひとり。しかし、意を決して先日映画館へ出陣!すると、バットマン、アメコミ知らなくても、ホラーダメでも楽しめました!今回はそのときの感想等をお伝えします。


■バッドマンの宿敵・ジョーカー

ジョーカーはアメコミのスーパーヒーロー・バットマンの宿敵として度々コミック等に登場してきました。

恐ろしいほど白い肌に常に不気味な笑みを浮かべ、ざっくりと裂けた真っ赤な口。知性と歪んだユーモアを持つサイコパスな最恐ヴィランとして描かれてきました。

バットマンの物語の中で化学物質で大勢の人を殺したり、銃を乱射したりと残虐な事件を起こすジョーカー。映画でも、これまでに多くの俳優が演じ、様々な「ジョーカー」が生まれています。

どの作品を通してもいえることは「悪人」ということ。そんな彼にフォーカスした映画ということで、アメコミファンたちの間で話題になっているのです。

しかし、アメリカではその過激すぎる内容に万が一の事態に備え、警察や米陸軍が警戒態勢を強化するという事態に。またR指定であるものの、アメリカでは子どもに「『ジョーカー』を見せないように」と警告を出す映画館もあるとか。


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■アメコミの知識がなくても大丈夫!

今作はこれまでのジョーカーの物語とは全く別物。バットマンもスーパーマンも出てきません。

舞台は薄汚れて不穏な空気が漂う街、ゴッサム・シティ。「突然笑い出す」という持病を持ちながらも、体が不自由な母と暮らす青年・アーサー。「どんな時も笑顔で楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見て、都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら細々と暮らしていました。

しかし、特殊な持病を持つため、他人から気味悪がれ、仲間からは拳銃を渡され、嵌められる始末。無力なアーサーは仕返しもせず、日々の苦行に耐えていました。

ジョーカーはアメコミの登場人物でありながらも、私たちが知っているジョーカーはここにはいません。これは社会派映画。1人の青年がなぜ悪の道に走ってしまったのか。その過程を丁寧に描いた映画です。

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