iroha広報、サンシャイン水族館「性いっぱい展」へ 性の多様性に気付く

TENGAグループの「iroha」広報の本井はるさんと犬飼幸さんの連載がはじまります。記念すべき第一回目は「性いっぱい展」に潜入!

■あえて年齢制限を設けなかった理由

海の生き物たちの「性」についてたっぷりと知ることが出来るこのイベント。とても楽しいイベントではあるのですが…。やはり、気になるのが周りからの反応など。

普段から「性に関する情報」を伝えることの難しさと日々対峙しているiroha広報としては、「性」に関わる内容だからこその、周囲との摩擦やネガティブな反応もあったのでは…? と気になってしまいました。

そこで、イベント開催にあたりその経緯や狙いなどを、サンシャイン水族館・イベント企画担当の岸野さんに伺いました。

性いっぱい展
(イベント企画担当:岸野さん)

――なぜ海の生き物の「性」にフォーカスしようと思ったんですか?

岸野:水族館スタッフの方とたくさん会話をする中で、人間とは違った生き物たちの性、例えば求愛行動や繁殖行動など、面白い話をたくさん知ることができました。海の生き物たちの性の世界は興味深いなと思ったので、多くの方に知ってほしいと思い企画しました。

――水族館は家族連れやお子さんに人気のスポットということで、あまり性に関するイメージがないのですが、開催にあたり周囲の方からの反応はいかがでしたか?

岸野:他の水族館さんから問い合わせを頂いたり、友人に話した際にも良い反応をもらうことができました。

――開催にあたり参考にされたイベントや展示などはありますか?

岸野:「生き物の性」を表現するにはどうしたらいいのかと考えたときに、色んな方から春画の話を聞きました。今回、F1層の方に楽しく性を語ってほしいなと思っていたので、ポップな感じで楽しく学んでもらうために逆転の発想で、少し春画を少し取り入れてみました。ちなみにイカの解説パネルに春画の要素が取り込まれています。

性いっぱい展
(日本画風のタッチとネオンカラーが素敵ですね♥)

――20~30代女性がメインターゲットということで、この層を狙う理由はなんですか?

岸野:私の周りの女性たちが性の話にすごく興味を持っていて、こういう話題で盛り上がるのは男性よりも女性が多いイメージだったんです。だからこそ女性をメインターゲットにすれば、自ずと男性も一緒に来ていただけるかなという狙いもあります。

ぜひカップルで楽しんでもらえると嬉しいです。水族館って、「種の保存」のような部分にも力を入れていることを皆さんに分かっていただきたいですね。

このお話には本井と共に大きく頷いてしまいました。

確かに性に関する話は、意外と女性の方が積極的に明るく話してる場合が多かったりします。だからこそ、もっと女性がオープンに性の話を出来る環境が作れれば、男女関係なくよりカジュアルに、色んな人たちが性の話を出来るようになるのかなと感じています。

いやー、わかりみが深い…!

――小中学生も入場可とのことですが、こちらはどういった理由からでしょうか?

岸野:人間に例えてしまうから皆さん、エロいと思ってしまうかと思うんですが、やはり我々としては生き物の性に関して知識を持つことは損じゃないと思うんです。だからこそ、小中学校で勉強などをし始めた子供たちにも学んでほしいなと思い、入場を可能にしています。

――今後の展望はありますか?

岸野:たとえば18歳以上限定などにして、深くまで入り込んだ内容でパート2でもできたらいいなと個人的には思っています!


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■聴いて見て触って楽しい! 海の生き物たちの“性事情”

お話を聞いた後は、実際に館内を散策。

普段よりも照明が落とされ、全体にピンクのライトやネオンが輝く観覧スペースは、いつもの水族館とは全く違ったアダルティーな空気が漂っていました。

性いっぱい展

性いっぱい展
(お酒モチーフのオブジェには「SEI IPAAI」の文字が。普通に欲しい。会社に置きたい)

展示されている魚たちの知られざる性事情。中には正直「え? これ本当に大丈夫? ママさんパパさん回答に困らない? え?」と、こちらがドキドキしてしまうような展示もあり、ややヒヤヒヤ。

性いっぱい展
(コウイカが仲間になりたそうな目でこちらを見ている図)

たとえばイカの一種である「コウイカ」。このコウイカは独特の求愛方法を行っているそうで、このテクニックは日常生活でも生かせるかもしれません…!

性いっぱい展
(地方のお土産コーナーに売ってる剣のキーホルダーみたい…そういえば中学生の時、欲しかったな…)

水族館の人気者「タツノオトシゴ」は、今話題の「イクメン」の代名詞的存在となっているそう。

その理由を知ると「これぞ多様性ッッッ!」と思わず叫んでしまいます(あとこの写真、偶然撮れた写真なのですがむっちゃ絡み合ってますネ…)。

他にも、「おさわりBOX」や「のぞきBOX」という体験コーナーがあったり、診断マップがあったりと、盛りだくさんな内容でした。

性いっぱい展
(このボックスの中に手を入れ、中身を当てます)

性いっぱい展
(恐る恐るボックスに手を入れている犬飼の図。表情がガチすぎて「笑ってもらえる?」と怒られました)

■海の生き物たちから見た“性”、そして“多様性”

今回イベントに参加して一番感じたことは、イベントコンセプトにもあるように、「性とは多様性」なんだということ。

性別や固定観念に捕らわれず、目的のために進化を遂げ、生きてきた海の生き物たちを見ていると、小さな枠に囚われてしまっていた自分が少し恥ずかしくなりました。

サンシャイン水族館館長の丸山さんは、「生き物たちの性の世界は、私たちの性や生きることに関する考え方、そして行動をも変えうる多様性を持っています」とお話くださいました。

今、世界では、様々な性別の方や性的趣向を持った方をはじめ、宗教・国籍・人種などで差別を受けている方が多くいます。

それぞれ意見があるのだろうとは思いますが、差別で苦しむ人たちがいる一方で、こんなにも多様性に満ちた世界があるのだと思うと、一刻も早く差別がなくなり、一人一人が誰かをそして自分を、受け入れられる世の中になればいいなと思いました。

そして我々iroha広報としても、こういった形でより多くの人が性について語れるきっかけ作りができたらいいなと心から思いました。

こうやって探してみると、性に関するイベントや書籍・映画など数多くのものが世の中にはあるようです。

この連載では、こういった性にまつわる情報を、iroha広報目線で分かりやすく皆様にお届け出来ればと思っています。

次回もぜひ、お付き合いいただけると嬉しいです…♡

・合わせて読みたい→母が語る性はダメ?入社のきっかけをTENGA社員に聞いた <前編>

(文/fumumu編集部・iroha広報

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