自分は男でも女でもない…Xジェンダーだと気づいた場面は?

Xジェンダーは明確な特徴がないからこそ、分かりにくいと言われています。そこで、自認に至ったきっかけを当事者たちに伺いました。

LGBT
(Andrii Zastrozhnov/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

多くの人は、自分が男性という意識を持って、かっこよく思われたいと思ったり、女性という意識を持ってかわいくしたいと思ったりしますよね。

しかし、Xジェンダーは両方の性の意識を持っていたり、あるいはどちらでもないと思ったり、はっきり自分の性意識を1つだけ持っているわけではありません。

生物学的な性で「男性として」「女性として」見られる以上、当事者もそのように振舞ってしまいがちで、なかなか自分がXジェンダーであると気づけないことも…。

また、これと言った確かな特徴がないからこそ、自認に至るのが難しいのだそうです。そこで、fumumu取材班は、当事者たちに気がついたきっかけを聞いてみました。


①異性の気持ちもよく理解できる

「特に恋愛の場面って、男と女は分かり合えないと言われていますよね。でも、特に男性に出る傾向を知ろうと思って勉強してきたわけでもないのに、自然と『男ならこういうことしたいって人多いよな』と納得できてしまって。人と恋バナをして、それがなかなかできるものではないことを知ったんです。


それで、どうして自分は男心をわかるんだろうと思ったのですが…、男性的な気持ちを持って行動することもできるし、女性的な気持ちを持って行動することもできる、どちらにも振り切れるからだと思ったんです。そのあたりから、『なんかおかしいかも』って思って、調べてXジェンダーにたどり着きましたね」(20代・女性)


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②自分を異性だと思っていた

「自分が女性として生きている違和感というか、男性に対して憧れや親近感みたいなものがあって…。最初は、性同一性障害かとも思ったんです。そういった中で、自分はマイノリティだということには早く気がついて、ずっとそのつもりで生活していました。だから、マイノリティ自体にも関心があったんですよね。


しかし、Xジェンダーという言葉を知って、完全に男性だとはっきり性自認を持っているわけではないから、『ああ、こっちだ』って気がついたんですよね。早くからマイノリティであることを自覚して、意識して生活していたから気がつけたんだと思います」(20代・女性)


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③自分の体つきを受け入れられない

「変な話なんですけれど、女性らしいバストになったり、くびれができたりっていうのに、気持ち悪さのようなものを感じてしまったんです。なんか、当たり前として受け止められないというか、なんで日に日に女性らしくなるのって疑問すら感じてしまって…。自分の体つきを受け入れられませんでした。


かといって、男性のような体つきになる自分も想像できなくて、どんどん成長して行く自分が怖くなりましたね。それが男性でも女性でもないからだって気づいたのは、Xジェンダーの存在を知って、よくよくマイノリティについて考えたからだと思います」(20代・女性)


日々の小さな違和感から気がつく人が多そうですね。

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(文/fumumu編集部・fumumu編集部

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